特に、学力と経済力、性別、自宅通学の可能性など、いわばハードな要因の大きさを確認した。しかし。進学の阻害要因はこうしたハードな要因、とりわけ経済的要因だけに還元できない。先にみた性別格差も人々の意識や考え方によるところが大きい。これを文化的なソフトな要因と呼ぶことができよう。高等教育機会の格差の文化的要因として日本人だけでなく親の進学に対するアスピレーション(熱意)の相違があげられる。どこまで子どもの教育に費用をかけるか、あるいは進学させたいと望むのか、子どもの性別によって大きな差があるからである。所得階層差も単に経済力の差だけでなく、こうした教育観や教育へのアスピレーションなどの相違も影響している。
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