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安心できる住まいがあってこそ

人間にふさわしい居住が、いのちの安全や健康や福祉や教育やほんとうの豊かさや人間としての尊厳を守る基礎であり、安心して生きる社会の基盤であることを述べようと思う。多くの人びとの「居住」への関心の高揚に寄与できればと願っている。住居は生存の基盤テレビに登場する時代劇、たとえば水戸黄門の一行は年中旅をしている。宿場につくとまず宿をさがす。部屋に落ち着いて着がえ、湯あみする。それから食事になる。ときには山の中で道に迷い、灯りをたよりにひなびた農家の片隅に一夜の宿をもとめることもある。

(参考)
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一行にとっては、まず雨露をしのぐことが先決である。空腹を満たすのはそれからである。だれかが山海の珍味をとどけてくれようと、野宿であれば、旅の疲れは馳せまい。落ち着く宿があっての休息である。いつの時代も同じである。人は横穴をほってねぐらとし、縦穴をほって小屋を組み石やレンガを積んで住みかとした。母の胎内から出て人としてこの世に生を受けたあと、雨風や暑さ寒さ、外敵から身を守ってくれるのは住居である。また日々の疲れを癒し、労働の根拠地とし、家族が暮らし、子どもが成長し、お年寄りがこころ静かに憩えるのも、安心できる住まいがあってのことである。