病院で表示してよい診療科というのは、医療法にもとづいて定められている。内科、外科、産婦人科、小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科、精神科、皮膚科等々があり、この中には美容外科はあるが美容皮膚科はない。法律で定められている表記以外の科名すなわち美容皮膚科などという言い方は、患者さんにわかりやすくするための表示として用いるぶんにはかまわないが、保健所への登録などの正式な場では認められない。なお、内科と外科は範囲が広すぎるため、循環器内科、呼吸器内科、心臓外科、消化器外科などというふうにその中でさらに分けるということが、総合病院などでは必ず行われているが、それも法にもとづくものではないためその分け方は病院によって若干異なる。トラブル実例集最後に、ちょっと怖い、美容卜ラブルの実例を、あげてみよう。「目を二重にしようと思って、美容外科に行ったんです。そしたら、目を大きくしたら鼻も高くしないとバランスが悪いと言われて、なんとなくそうかなと思って言われるがままにしちゃったんです。でも、やっぱりやめておけばよかったと思って……」これはよくある話である。頼んでもいないことを勧める病院は、絶対信用できないと思って間違いない。美容はあくまで自分の意志で受けるものであり、自分の希望と違うことには、はっきりノーと言えないといけない。話のうまい先生に、つい乗せられてしまってこうなることが多いようだが、雰囲気にのまれないようにとにかく気をつけるべきである(ホスト系やらお笑い系やら、巧妙なセールスマンのような医者は、たくさんいる)。「よその病院で、ニキビをレーザーで治すと言われて、レーザーをかけたんですけど、全然治らないし、余計赤くなった気もして……」と、受診された方があった。「どんなレーザーですか」「ちょっと、わからなくて……」「でしたら、そちらの病院でもう一度聞いてみた方が、よろしいかと思いますが……」「そうしようとしたんですけど、そこの病院は、術後3ヶ月は再診しない立言われたんです」「どうしてですか?」「わからないんですけど、とにかくしないって……」耳を疑う話であるが、本当である。トラブルが発生した場合、とにかく担当医に会わせないようにする病院がある。もめるからということなのであろうが、要するに責任のがれである。「担当の先生は、辞めました」という嘘をつくところもある。後のフォローがきちんとあるか、あらかじめ確認した方がよいだろう。
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